この間まで元気だった親が倒れて、介護が必要になった…兄弟の中で親の一番近くに住んでるのは私だから、私が介護しなきゃいけないな。正直、そんな余裕ないからできる気がしない!
親の介護で「人生終わった」と感じる瞬間
介護が必要なほど体の調子が悪くなった親を見るのもつらい人は多いと思います。それに加えて、介護を自分がしないといけない場合は負担が大きくてなかなか受け止めきれないですよね。
自分のやりたいことが何もできない
病院の付き添いや食事、入浴の介助など、親の介護をしていると自分の時間は減ってしまいます。場合によっては、長く続けてきた仕事を辞めてキャリアを手放す人もいます。
仕事が好きな人、キャリアに誇りを持っている人にとっては特に、介護のために退職ってつらい決断ですよね…
経済的に余裕がない
介護サービスだけでなく、おむつなどの必要な物を用意するのもお金が必要。それまで必要なかった物やサービスに何万円もかかると、今後の生活が一気に不安になりますね。
令和3年の生命保険文化センターの調査によると、介護のための住宅改造や介護用ベッドの購入など一時的にかかったお金は平均74万円、月々の介護費用は平均8.3万円だそう。これを急に負担するのは厳しいですね…
親が施設に入りたくないと言う
住み慣れた家を離れたくない、家族に介護してほしいという思いから、親自身が施設を嫌がるパターンもあります。中には、子供が親の面倒を見て当然という考えの親もいます。
育ててもらった恩はあっても、自分のことを諦めて介護を頑張るのを当たり前とは思わないでほしいですよね。
親の介護で残りの人生無駄にしないために
親のことも心配だけど、介護のために体も心もすり減らすのは避けたい…でも介護したくないなんて言ったら冷たいと思われそうだし、誰に相談したらいいのかわからない。
ひとりで頑張りすぎない
自分の親だからって、自分だけで頑張る必要はありません。介護を頑張る人をサポートしてくれる制度や窓口を活用して、解決策をプロと一緒に探してみましょう。
抱え込んでいたら、限界が来るかも。誰かに頼れば「猫の恩返し」のバロンみたいに助けてくれるはずですよ。
施設に入るかどうか真剣に相談する
施設を拒否する親には、あなたの気持ちや施設に入るメリットをしっかり伝えましょう。お互いにとってベターな選択をするためにも、話し合いは大事です。
正直、経験あるプロにお願いした方が安心ですよね。介護しない=親を見捨てるではないってわかってほしい!
介護保険制度を活用する
介護保険制度を利用すると、訪問介護やデイサービスなど介護サービスの費用の負担が軽減されます。まずは市区町村の窓口で手続きをして、審査を受けましょう。
どのサービスを利用するかはケアマネージャーと決められます。お金の不安も話しておくといいですね。
親の介護で困った時の相談先3選
相談できる人がいれば心強いけど、実際どこに行けばいいんだろう?相談しても「こんなことで悩んでるのか」とか思われたら嫌だな…
市区町村の介護保険課
介護保険サービスを利用するために、まずは要介護認定を受ける必要があります。認定まで30日ほどかかるので、早めにお住まいの市区町村の窓口で申請しましょう。
認定調査の時に「あれも伝えればよかった!」と後悔しないように、介護で困っていることは事前にメモにまとめておくといいですね。
自治体や社会福祉協議会などの相談窓口
親の介護で何をすればいいかわからない時やお金の不安がある時、制度を利用したいけど手続きがわからない時など、介護に関する悩みは役所や社会福祉協議会にまずは相談してみましょう。
困った時はとりあえず、住んでいる地域の窓口を頼ってみるといいですね。気軽に話せる相談相手みたいに、些細な不安や疑問も聞いてみるのが吉!
地域の民生委員
民生委員は子どもから高齢者まで、地域の人達の見守り隊的な存在。親の介護の悩みを聞いてくれたり、必要なサービスや機関に繋いでくれたりもするんですよ。
地域の高齢者に電話で連絡を取ったり自宅を訪問したりもしてくれるので、同居していないけど高齢の親が心配…という人にも頼もしい存在ですね。
【まとめ】親の介護があっても自分の人生を大切に
親の介護を理由に自分の人生を諦めてしまうのはちょっと待って!困った時に頼れる人って意外と近くにたくさんいます。遠慮しないで、人の力を借りちゃいましょう。
責任感が強い頑張り屋さんほど、抱え込んで苦しくなりがちです。誰かに頼って、利用できるサービスを使い倒すことだって立派な介護ですよ。
コメント