テレビとかでヤングケアラーの話題をたまに目にするけど、学生が親の介護をするなんて負担が重すぎるよね。勉強とか自分の好きなこととかやりたいだろうし…何とかならないのかな。
中学生だけど親の介護がつらい・・・
厚生労働省が文部科学省と連携して行った実態調査によると、公立中学2年生の約17人に1人が家族の世話をしていることがわかりました。そのうち11.6%が、1日7時間以上を家族の世話に費やしています。
それってヤングケアラーでは?
中学生って勉強や部活を頑張ったり、友達と遊んだりして自分のことをめいっぱい楽しみたいはずですよね…
ヤングケアラーは、介護などをする子ども
小さい妹や弟の世話、病気などがある家族の代わりに家事をするなど、本来は大人がするような家族のケアをしている子どもがヤングケアラーです。親の介護もこれに含まれますね。
本人には自覚がないことがほとんど
ヤングケアラーという言葉自体、あまり知られていません。前述の調査で、自分がヤングケアラーにあてはまると思うかという質問に「あてはまる」と答えた中学2年生は1.8%だったそう。
どこからがヤングケアラー?
はたから見ればヤングケアラーでも、本人や家族はこれくらい普通って思っちゃう可能性はありますよね。
線引きは難しい・・・
ヤングケアラーにははっきりした定義はありません。ただ、勉強する時間や遊びに行く時間が取れない、十分に眠れていないなど、子どもの学校生活や健康に影響が出るほどの「お手伝い」は要注意です。
中心になってやっているのがこどもなら・・・
病気や障がいがある家族、幼い兄弟姉妹など、家族の世話を大人に代わって子どもが主にしている場合はヤングケアラーかもしれません。
毎日、何時間もやるのはお手伝いを超えている
掃除や洗濯などのお手伝いは、介護が必要な家族がいなくてもしている子どもは多いでしょう。ただ、学業や友達と過ごす時間、睡眠時間を削りながら何時間もしているのであれば、一般的な子どものお手伝いとは言い難いです。
ヤングケアラーは何を考えている?
大人の代わりに中学生が介護を頑張らなきゃいけないなんて、理不尽だなって思っちゃいます…
①毎日疲れるし、つらい
介護って体力的にも疲れるだろうし、親に何かあったらどうしようっていつも気を張ってそうだよね。
介護がいつも優先される
自分のための時間よりも親の介護を優先してやらなければいけないので、学校は遅刻や欠席が多くなったり、友達とコミュニケーションを取れなかったりしている場合があります。
勉強したくても疲れてて眠い
親の介護で疲れているヤングケアラーは、宿題や勉強の時間を確保するのも一苦労です。時間が多少取れたとしても、介護で疲れた状態では集中できません。
②自分のやりたいことって何だろう?
親の介護があるからって理由で、希望の進路を諦めるヤングケアラーも多いんだとか…やるせないですね。
やりたいことはいつもで介護でできない
親の介護に追われるヤングケアラーはやりたいことをやる時間がありません。好きだった部活を突然辞めたり、勉強ができずに成績が下がって志望校を諦めたりすることも。
何ができるのか考える暇もない
そもそも自分のやりたいことや進路についてじっくり考える暇がない場合もあります。結局、介護を続けるために実家に残って、家計のためにすぐ働きに出るなど、親の介護を優先して進路を決めるヤングケアラーもいます。
③相談する相手がいない
すぐに大人に頼ってほしいけど、話しにくかったり、相談するほどのことじゃないと思ってたりもしますよね。
みんなやってることじゃないの?
自分の学業などに影響が出ていても、家族のお手伝いや手助けをしているのは自分だけではないと思ってしまい、困っていても誰にも相談しないパターンが多いです。
家族だから当たり前って言われちゃう
家族を助けるのは当たり前、お手伝いをするのは当たり前と大人に言われてしまえば、子どもは現状を受け入れてしまうかもしれません。
こんな時、どうしたらいいの?
どうにかヤングケアラーが報われてほしいけど…気軽に子どもが話せるような場所ってないのかな?
スクールソーシャルワーカーって知ってる?
スクールカウンセラーは子どもの心、スクールソーシャルワーカーは子どもを取り巻く環境の問題を解決するために動いてくれる専門職です。
相談だけじゃない!問題解決に動いてくれる!
スクールソーシャルワーカーは悩みを聞くだけでなく支援してくれる関係機関に繋ぎ、介護サービスや経済的な支援を受けられる制度の利用などといった方法でヤングケアラーの問題を解決します。
学校にいるところもある!
教育委員会や教育事務所などに設置されているスクールソーシャルワーカーもいますが、学校にいることもあります。スクールソーシャルワーカー以外にも電話やSNSで相談できる窓口があるので、気軽に相談してみましょう。
話したいときに話したいだけ話してみよう
無理して一度に全部の悩みを話さなくても、話せる範囲で少しずつ相談すれば大丈夫です。秘密はきちんと守られるので、安心して話したいことを話してみましょう。
【まとめ】中学生で親の介護がつらいなら、まずは相談して
これ以上、自分を犠牲にしなくて大丈夫!親の介護のために自分のことを我慢する子どもが減りますように。
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