今は元気だけど、もし親が病気や怪我で1人で生活できなくなったら誰が面倒見ればいいのかな?介護できるほどお金に余裕はないけど、家族の誰かはやらないといけないよね…
親の介護は義務?←扶養義務です
民法には、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」と記載されています。これは食事や入浴など身体的な介護に限らず、経済的に支援することでも義務を果たしていることになります。
親の介護が義務なのは誰?
直系血族ってことは、やっぱり子どもである私が介護しなきゃいけない感じなのかな?
要介護者の子ども
「直系血族」に当てはまるのは親や子ども、孫など。この中では子どもが親の介護をするのが一番現実的ですね。
お母さんの介護をおじいちゃんおばあちゃんがする…ってパターンはまずないですよね。
要介護者の配偶者
配偶者にも扶養義務があります。介護が必要になった時、費用は基本的に要介護者本人やその配偶者が負担することになります。
子どもがいなかったり遠くにいたりして老老介護するパターンもありますが、共倒れが怖いですね。
要介護者の兄弟姉妹
子どもだけでなく要介護者の兄弟姉妹にも扶養義務はありますが、親と同じくらい高齢な場合や亡くなっている場合が多く、介護は難しい可能性が高いです。
子どもがいないなら話が変わってきますが、やっぱり兄弟姉妹より子どもがやる場合がほとんどですよね。
子どもの配偶者に介護の義務はない
子どもの配偶者は扶養義務の対象に当てはまっていないので、義理の親が要介護状態だとしても、介護をしなければならないということにはなりません。
長男の嫁なんだから介護しないと…みたいな話はたまに聞きますが、法的には別にそんなことないんですね。
親の介護で守るべき3つのこと
親が要介護状態になったなら、無視はできません。でも、介護と一言で言っても方法はひとつじゃないんですよ。自分にできる方法で介護しましょう!
身の回りの面倒を見る
身体的な介助をしたり病院に連れて行ったりといった方法で親の面倒を見ます。離れて暮らす人より、実家暮らしや親の近くに住んでいる人が任されることが多いです。
親の様子を直接見れるから安心ではあるけど、身体的にも精神的にも疲れは溜まりやすそうです。
経済的に扶養する
親のお金だけでは介護費用が捻出できない場合、介護施設やデイサービスのような介護サービスを受ける費用や、生活費などを支援する方法もあります。
付きっきりで面倒を見れなくても、経済的なサポートという意味での介護ならできるって人は多そうですね。
放棄・拒否しない
親の介護を放棄するのは一番やってはいけないことです。介護をしなかった結果、親が怪我したり亡くなったりした場合、罪に問われることもあります。
介護できる余裕がないからといって、スルーは絶対ダメってことですね。法に触れるのは嫌だ…
親の介護をしたくないなら
罪に問われるのは困るけど、かと言って介護できる気もしない。仕事があるから日中は面倒見れないし、施設に入るのはお金がめちゃくちゃかかりそう…
兄弟姉妹や親族に頼む
兄弟姉妹がいる場合、その中の誰か1人が介護の責任を負う義務はありません。親の介護が必要になったら誰がどこまでサポートできるか、他に頼れる親戚はいるかなど、事前に話し合っておくといいでしょう。
1人では難しくても、みんなで考えれば少ない負担で親の介護ができる方法を見つけられるかもしれませんよ。
介護施設に任せる
身体的な介護ができない場合は施設への入居を考えてみましょう。施設選びで迷ったら、地域包括支援センターなど近くの窓口に相談してみるとおすすめを紹介してくれます。
費用を抑えたいとか、要望は些細なことでも伝えて親にぴったりな施設を見つけたいですね。
介護サービスで負担を減らす
例えば仕事で家を空ける日中だけデイサービスに通ってもらうなど、施設以外にも介護の負担を軽減できる介護サービスは多くあります。
デイサービスは介助以外にレクリエーションがあったりもするので、親も楽しめそうでいいですよね。
相談窓口に問い合わせる
市区町村の役所や地域包括支援センター、社会福祉協議会などの窓口では、介護の負担を減らせる公的な制度について相談や申請ができます。
親の介護で困っていること、お金の心配など、気になることは何でも相談してみるといいですね!
【まとめ】親の介護は扶養義務
介護できない、したくないからといって放置は厳禁。できない事情を相談すれば、きっとドラえもんみたいにあなたを助けてくれますよ。
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