親が要介護状態になったけど、介護は誰がすればいいの?兄弟みんなそれぞれ生活も仕事もあるから誰も積極的には手を挙げないだろうし、私も悪いけど介護できる余裕はないよ…
民法によれば、親の介護をすることは子供の義務。介護サービスの費用を負担する経済的支援でもいいんです。誰がどんなサポートをするか、家族間の相談が大事ですね。
親の介護を家族で押し付け合いたくない
介護を押し付けられる理由は、親の近くに住んでいるから、長男、長女だから…など様々。親の介護が原因で配偶者と揉めるケースも少なくないようです。
介護が始まるまでにできること
・①兄弟間で本音で話し合う
・②親のお金事情を把握する
基本的に、親の介護費用は本人が負担するもの。親の資産だけでは十分なお金を用意できない場合に家族が負担したり、公的な制度を利用したりします。
無理に押し付けられてしまったら不満が溜まるだけですし、押し付けた側も恨みを買いますよね。お互いが納得するまでしっかり話し合って、兄弟間でわだかまりができるのを防ぎましょう。
役割分担を決めよう
食事やお風呂の介助、費用の負担など、誰が何を主に担当するのか決めるとスムーズ。お互いの仕事や家族の状況を考慮しながら、折り合いをつけていきましょう。
・お金は援助できる?できない?
・身体面の介助ならできる?できない?
・どのぐらいまでなら大丈夫?上限は?
実家や近所に住んでいる人がメインで介護する、遠方にいてなかなか来れない人は介護費用を多めに払うなど、それぞれの事情に応じたバランスが大事です。
一人で全部やろうとしないで、できることとできないことを補い合ってみんなで介護に関わりましょう。トラブルを回避できるだけでなく、親の健康状態もみんなで把握できて安心ですね。
相続についても要確認
親が亡くなった時、介護をした分他の兄弟よりも多く相続したいと主張するケースは多いそう。ただ他の相続人が認めないと、多めにもらうということはできません…
・介護量で相続は変動しない
・差をつけたいなら遺言状に記載
亡くなった後の兄弟間トラブルを避ける方法として遺言状は有効ですが、他にも生前贈与や、「介護をしてくれたら財産を贈与する」という負担付死因贈与という手段もあります。
親が生きているうちは介護で揉めて、亡くなったら今度は相続で揉めるなんて悲しいですよね。親もそれは望んでいないはず。事前に防げるトラブルはきっちり防いでおきましょう!
誰が一番やるべきかはわからない
子供に親の介護をする義務はありますが、例えば長男が責任を持たなければならない…というような決まりはありません。全員ができることをして協力することが重要です。
それぞれが出来ることをやる
・介護が負担になるのは当たり前
・その負担ができるだけ平等になるように
介護の役割分担について話し合いをする時は、後になって揉めないためにもメモやノートなどに記録を残しておきましょう。誰かに負担が偏らないよう、歩み寄りを大切に。
自分の都合ばかり主張して他の兄弟に配慮を求めていては話し合いも進みません。逆に我慢して介護を引き受けるのもストレスの元。冷静に、思いやりを忘れずに話し合いたいですね。
全てを子供がやる必要はない
そもそも、親の介護は子供が全部しなきゃいけないの?仕事もあるからずっと面倒を見るのは厳しいし…受けられるサービスがあるなら受けたい!
・専門に任せるのがいい時もある
・介護保険サービスを積極的に活用
・まずは要介護認定を受けることから
・本人も家族もありのままを見てもらう
市区町村の役所や地域包括支援センターに相談して、介護保険サービスを積極的に利用しましょう。親に合わせたケアプランをケアマネジャーと作れるので、適切な支援が受けられます。
突然始まった介護に戸惑うこともきっとありますよね。あなた自身の負担軽減や親の安全のためにも、専門知識を持った人を頼っちゃいましょう!子供だからって全て背負わなくていいんです。
【まとめ】親の介護で押し付け合いするならプロに相談
親の介護を押し付け合って険悪な関係になるくらいなら、最初からプロの力を借りた方がいいかな。ボイラーの操作をかまじいに任せるみたいに!
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