親の介護と相続って関係ある?「しない兄弟は分割少なめ?」

親の介護
介護の悩み

兄弟でどれくらい親の介護をするかで揉めているんだけど、介護と相続って、何か関係あるのかな?

編集者

親の介護と相続問題、気になりますよね。
今回はそのことについて、なるべく分かりやすくお話していきます!

運営者
川又友彰

かい行政書士事務所代表行政書士(日本行政書士会連合会第21080673号)。株式会社スリピ代表取締役社長。介護施設の許認可手続きをしております。ご家族の介護に関するお悩みを解決できる情報をお届けいたします。


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目次

親の介護と相続の関係性はどうなるのか?

明確な法律はない

まず、親の介護と相続において、明確な法律はありません。

編集者

親の介護をたくさんしたからといって、その分多く相続してもらえるという法律はないんですね。

ただし親の介護における貢献は、全くのムダというわけでもありません

介護での貢献を他の人に認めてもらう必要がある

介護などで貢献をしていると、「寄与分」という考え方に基づいて、相続できる財産がプラスされます。

しかし、その貢献度を判断するのは他の相続人なのです。

編集者

どれだけ介護で貢献をしても他の相続人が認めてくれないから、相続金が変わらなかったなんて人も出てくるわけですね。

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介護の悩み

そしたら、親の介護をしても相続には何の影響もないってこと?じゃあ多く負担するだけ損になっちゃうじゃん……。

編集者

安心してください。介護を頑張った分、ちゃんと相続してもらえるようにする対策があります!

介護と相続において、大切なのは事前の対策です。

色々な方法が考えられますが、今回は3つをご紹介しますね。

①遺言で残す

まずは分かりやすい方法として、遺言を残してもらうやり方があります。

「〇〇は私の介護を頑張ってくれたから、少し多めに相続をしたい」

こういった旨の遺言を残してもらえれば、当然相続できるものは多くなるでしょう。

編集者

ポイントは早めに用意しておくこと。弱ってしまった後では遺言など書ける状態ではないかもしれませんからね。

②生前贈与

生前贈与というやり方もあります。

こちらは親が生きているうちに財産を贈与してもらうという方法です。

編集者

親本人の意思で贈与をしてもらえるので、他の相続人の判断など関係なく、ある意味正当に評価をしてもらえるところが利点ですね。

③条件付きの贈与契約

3つ目は、条件付きで贈与契約を結ぶやり方です。

贈与契約は上の②と同じなのですが、例えば「親が亡くなるまで介護をする」というような条件をつけるんです

編集者

親の意思と介護者の意思、お互いのことをより尊重したやり方ですね。

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家族で相続会議をしよう

編集者

ここまででお話したように、やり方さえ知っていれば、介護は相続に大きな影響を与えるんです。ですので、大事なのは話し合い!

家族でやることリストを作る

まずは家族で話し合い、リストを作っておくのがおすすめです。

・介護が始まったら誰が何をするのか
・親が元気なうちにやってもらうことは何か
・介護に必要なお金は誰が出すのか

こういったことを、予め決めておきましょう。

編集者

大事なことですから、早ければ早いほどいいですよ。

通帳の管理

通帳の管理もとても大事なことです。

自分で現金を引き出したり管理することなど、介護をされるような親には難しい場合もあるでしょう。

編集者

誰が何にどのくらい使ったのか、公平に記録をつけて管理しておくのがいいでしょう。

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まとめ

それでは今回のまとめです。

親の介護をすれば相続に影響があるという明確な法律はありません

しかし対策のしかたさえ知っていれば、介護をした分だけ多く相続してもらうことも可能です。

やるときにはしっかり対策を、また揉め事を未然に防ぐためにも、家族での話し合いは早めにしておきましょう。

編集者

自分の身を投げうって介護を頑張ったのに、相続金は何もしていない兄弟と変わらない……。なんてことにならないようにしましょう!

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